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映画 『しあわせはどこにある』 / 原作小説『幸福はどこにある』レビュー

大好きなサイモン・ペッグ主演!という事で『しあわせはどこにある』をさっそく観にいきました。(原題:Hector & the Search for Happiness) 

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上映前に原作をチェックしてみた

まずは映画の原作となった『幸福はどこにある』を読んだ話から。「原作の話などいらん!」という人はスルーしてください。

原作が売っていない

そう、読もう!と思ったのに売っていないんです(2015年6月14日 現在 Amazon他にて)。でも、一か八か図書館で検索してみると……あった!しかし、手に取って見るとなんだか表紙が……宗教っぽい!タイトルの改行も独特ですよね。

幸福はどこにある―精神科医へクトールの旅

世界的な?ベストセラー小説とのことですが、日本でも売れたのでしょうか?いや、売れてないから手に入らないくらい数がないのか?いや、古いからなのか?だとしたら、もったいないのでこれを機に文庫化してほしい!ちなみに海外版の表紙はPOPで可愛らしかったです。印象がぜんぜん違いますよね。

サイモン・ペッグ しあわせはどこにある

原作の再販予定あり!?

それを知ったのはこのレビューを書いてしばらく後。Twitterでこんなリプライがあったのがきっかけ。

 

詳しくお聞きすると…

   

ちなみに発売日は2015年12月23日とのことです……が、HPにはまだ情報は載っていませんでした。DVDとBlu-rayの発売日が2015年12月22日なので、映画を観て原作を読んでみる!という楽しみ方を誰もが出来るようになりそうです(2015年11月23日現在Amazonでは原作が1万3000円ですからね……)。

 ※現在はAmazonで再販分を購入可能です。

大人向けの童話

ちなみにこの本、とても読みやすいです。そんなにページも多くなく、字も大きめ。区切りも多く、電車などのちょっとした移動時間にも読みやすいのが特徴。訳者曰く「ささやかな童話の形をとった作品」「幼いころに読んだ童話をときどき取り出してみてはほっと一息つくように」という本とのことでしたが、まさにその通りのつくりでした。映画を観る前でも、観た後でも気になる人は読んでみることをお勧めします。その理由は後ほど。

相変わらず表情が豊か

さて、ここからは映画のお話。上映館数が非常に少ない本作『しあわせはどこにある』。わざわざ映画館に行く人の多くはサイモン・ペッグのファンではないでしょうか?この方は何というか……大人なのにちょっと子どもっぽい。イケメン!って訳ではないのにカッコ良く見える。かと思えば、おバカなところも多々。
そんな表情豊かなところが魅力なのだと思います。本作『しあわせはどこにある』も、泣いたり笑ったり怒ったり……彼の魅力をたっぷり味わえる映画でした。

ゲスい!?

そして映画『ワールド・エンド酔っぱらいが世界を救う!』に続き共演した女優のロザムンド・パイク。彼女は主人公ヘクターの恋人役。ヘクターと一緒に旅に出るわけではないのですが、ドレスを着て大人っぽいところ、セクシーなところ、泣いてるところ、怒ってるところ…ゲスい下ネタを連発するところなど、見せ場がたくさんあります。それも見所の1つでしょうか。『ワールド・エンド酔っぱらいが世界を救う!』また違った表情を見せてくれますよ(彼女が主演の話題作『ゴーン・ガール』も気になるところ)。

やっぱり旅はいいこと?

主人公の目的は言わずもがな「しあわせ」を探すこと。中国、チベット、アフリカ、アメリカで様々な人と出会い、その中で気付いたことを手帳に書き記しながら最後に……という分かりやすいお話です。
なんなら、予告でオチ言っちゃってる感があるくらい。だからこそ?逆に安心して観られるのかもしれません。さて、個人的に「自分探しの旅」的なものって、世の中ではわりとバカにされがちな印象があります。「そんなもん見つからねーよ」って。でも、何もしなければ出会いも発見もない。「どうせ、しあわせって◯◯ってオチでしょ(笑)」と、頭の中で分かっていても、映画の中でヘクターと一緒に旅をすれば、何か発見があるかもしれない。
何かに行き詰まっているが、1歩を踏み出すキッカケになり得る?そんなことを感じさせてくれる映画でした。
サイモン・ペッグもわざわざ日本語のメッセージ&公式HP(既に閉鎖)では「教えてペグさん!」という形で日本人からの質問に応えてくれているのも嬉しいです◎

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やっぱり原作もおすすめ

原作を先に読むと、尺の都合もあって映画には少し物足りなさを感じました。1つひとつの出来事を教訓にして「しあわせとは何か」を「言葉」で振り返りながら考える本作。そこは原作の方が丁寧なつくりでした。
また、時間の都合上?例えば原作のレッスン6「幸福とは、見知らぬ美しい山の中を気持ちよく歩くこと」他、映画には出てこない「しあわせのヒント」も多数(映画は11個、原作は23個ありました)。
また、各登場人物に関する描写や、その後も含めるとやっぱり映画はちょっと駆け足。…でも、それは小説が原作の映画全てに言えることですね。売ってないので、図書館を利用するしか手はなさそうですが、映画を面白く感じた人は原作も読んでみてほしいです。
最後に映画を観ていて思ったのが……Skypeってズルい!原作はインターネットがなかったので、旅先でも気軽に連絡を取れるインターネットの便利さを改めて実感しました。
しあわせはどこにある(字幕版)

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しあわせはどこにある

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しあわせはどこにある [Blu-ray]

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