予告映像を観た瞬間に「音が昔のウルトラマンだ……!」と、興味がわいた『シン・ウルトラマン』。誰かと語る機会もなさそうなので、記憶がある内に感じたことをざざっと書きたくなりました。
前提として
- ウルトラマンを最後に観たのは、20年以上前
- ウルトラマンを見ると脳内にユーゼス・ゴッツォがチラついてしまう
- メフィラス星人はピッコロさん
- シン・ゴジラは観ていない
- エヴァは刺さらなかったけど、トップをねらえ!は好き
- パンフレットを購入したけど、まだ読めていない
つまり、特にウルトラマンと庵野秀明監督に強い思い入れがあるわけではない。
ポジティブな感想
- 『シン・ゴジラ』のタイトルを破るように出てくる『シン・ウルトラマン』。本編の前に『ウルトラQ』の出来事があり、禍特対が設置されたという流れに懐かしさ、世界観を素早く理解させる工夫を感じた。
- ウルトラマン登場時の顔が、しわっとなってるAタイプだった。
- 禍威獣第7号 ネロンガとの戦いで心を奪われた。続く禍威獣第8号 ガボラ、外星人 ザラブを含めデザインが良い。
- 飛行ポーズでクルクル&変な音がとても懐かしい。飛行中にスペシウム光線を放ちながら平行移動する姿も含めて、動きに異星人(劇中では外星人)らしさを感じた。懐古が良い味を出していたのかもしれない。
- 斎藤工(神永新二/ウルトラマン)と山本耕史(メフィラス)の演技に外星人っぽさを感じられた。あの公園や居酒屋(実在すれば)は聖地になりそう。
- 無駄な恋愛要素やキスシーンがない。
- ゾーフィ!以前から"ネタ的に"知っていたのでニヤリとしてしまった。ゼットンが放つ1兆度の火球もネタにされることが多い?ので、そこに意味があったのは良い。
ネガティブな感想
- 戦闘シーンが尻すぼみに感じられた。ネロンガ、ガボラと山での戦いでスケールの大きさを感じられただけに、ザラブ、メフィラスでは都市部での戦闘の恐ろしさをもっと見たかったかも(『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の影響が大きい)。尻すぼみに感じたのは撤退するメフィラス、スケールがデカすぎるゼットンという流れも要因か?個人的にメフィラスとゼットンは、デザイン的に「あれ?なんかダサい」と感じたのも大きい。
- 時間的な制約があるとはいえ、禍特対の優秀さをもう少し見たかった。科学特捜隊のイデさん的な。あと、禍特対が現場にいる感が薄い気がする。ガボラ戦なんて超近くにいたのに、映画館のスクリーン前に立っているように感じたのはなぜか?
- 長澤まさみが演じる浅見弘子のキャラをクドいと感じてしまった。一部で?不快と声が挙がっている尻たたき。「セクハラ!」とまでは思わなかったけど、「そのシーンいる?」とは思った。テンポを崩すシーンだなと。匂いのシーンは外星人であることを踏まえると、別におかしくはないんだけど……場所が悪かったとは思う。
- テンポを崩す点でもう1つ、画質の変化。これは『シン・ウルトラマン』に限らず、最近の『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』でも見られるけど、通常シーンとGoPro?で撮影したシーンで明らかに画質が違うのは萎える。没入感を損なうので、何とかしてほしいところ。
- 「バディ」「仲間」という言葉に、もう少し説得力が欲しかった。ウルトラマンについて、汎用生物学者の船縁由美が「怪獣退治の時にしか現れない」と言っていた(気がする)ので、劇中ではそれなりの時間が経過していたのかもしれない。でも、それが見えづらかったので、ウルトラマンが自身の命を捨てるほど人間を好きになったのが腑に落ちない。せっかく「禍威獣第○号」と呼称しているのだから、上手く使ってザラブ前にそれなりの時間を共にしてきた感を出してほしかった。
その他の感想
- 神永新二のデスクにあったテトラポットには、ウルトラマン好きにはわかる何かがあるのか?そういやブルトン……出てこなかったな。スーパーファミコンのウルトラマンでめちゃくちゃ負けた思い出。
- キュウべぇ!!!!!!!
- ゾーフィを見て、即撤退したメフィラス。掟を破ったウルトラマンの後に来た正式な使者だから?ゼットン使うの分かってた?直感?
- 森の中に浮いてるゾーフィ……なんか美しかった。
- ゼットンが出てきてから攻撃態勢に入るまで、どれくらいの期間があったのか?そもそも回りくどすぎないか?気になる。
シン・ウルトラマン 感想まとめ
ネガティブな感想も書いたけど……とりあえず観て良かったです。特に序盤の戦闘シーンは面白かった!パンフレットを読んだり、過去作を見直したりすると、印象も変わるのか?そして『シン・仮面ライダー』はどうなるのか?本郷猛と緑川ルリ子の恋愛ものにならないことを祈るばかり。