コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ 塗装/改修レビュー

模型

PTX-003-SP1 ALTEISEN RIESE(アルトアイゼン・リーゼ)

2008年4月 コトブキヤより発売されたアルトアイゼン・リーゼ。前回のMG イングラムと同様に、発売当時に諦めた全塗装で制作しました。

コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ完成写真

塗装したコトブキヤ アルトアイゼン・リーゼの正面

ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズの人気機体、アルトアイゼンの強化改造機アルトアイゼン・リーゼ。初出は「スーパーロボット大戦COMPACT2」ですが、僕は「スーパーロボット大戦IMPACT」で出会いました。

塗装したコトブキヤ アルトアイゼン・リーゼの背面
背面のバーニア、大型フレキシブル・スラスター、肩部のテスラ・ドライブ・バランサーを立体で見ると、「絶対的火力による正面突破」という機体のコンセプトが伝わります。

アルトアイゼンリーゼの背面、バーニア、背部大型フレキシブル・スラスター、肩部のテスラ・ドライブ・バランサーのアップ
ヴァイスリッターの予備パーツを改修して取り付けたものの、飛行用ではなくバランス調整と突進力の向上に使われているという設定も好きです。

アルトアイゼン・リーゼが敵機に突進するイメージの背面

ここからは気持ち戦闘アニメを意識して武装の紹介。

5連チェーンガン

アルトアイゼン・リーゼが5連チェーンガンを構える様子

5連チェーンガンを撃つアルトアイゼン・リーゼ

塗装したコトブキヤ アルトアイゼン・リーゼの5連チェーンガンのアップ

中距離戦闘用の5連チェーンガン。下記ツイートのとおり、なんとなく弱そうなイメージだったのですが、同スケールのヘビーガンダムと比較して印象が変わりました。

プラズマホーン

塗装したアルトアイゼン・リーゼのバストアップ
頭部に装備された溶断用の刃、プラズマホーン。キットには戦闘アニメに用いられている青い状態が付属しないので、おゆまるとセリアのクリアレジンを使って複製しました。

プラズマホーンを構えるアルトアイゼン・リーゼ

せっかくなので、同スケールのザクに当ててみます。

プラズマホーンでザクを溶断するアルトアイゼン・リーゼ
「伊達や酔狂でこんな頭をしている訳ではない」とはいえ、この長さの角で敵を溶断するのは至難の業ではないでしょうか……。

リボルビング・バンカー

リボルビング・バンカーを構えるアルトアイゼン・リーゼ
リボルビング・バンカーは、アルトアイゼンのリボルビング・ステークよりも大型で扱いが難しいプロトタイプのリボルバー式大型杭打ち機。

リボルビング・バンカーを構えるアルトアイゼン・リーゼ

いつの頃からか、戦闘アニメで何発も打つ(撃つ?)ようになりましたが、IMPACTのアッパーカットで打ち抜くスタイルの方が強そうで好きです。

コトブキヤのアルトアイゼン・リーゼは上腕を引き出せるので、ポージングの幅は広い

ちなみにコトブキヤのアルトアイゼン・リーゼは上腕部分で1㎝以上、腕を引き出せる構造。そのためポージングの幅は意外と広いです。

リボルビング・バンカーを撃ったアルトアイゼン・リーゼ

このリボルビング・バンカーも同スケールのザクに当てると……

アルトアイゼン・リーゼのリボルビング・バンカーで打ち貫かれるザク

恐ろしい兵器だと感じます。

リボルビング・バンカーをリロードするアルトアイゼン・リーゼ

アヴァランチ・クレイモア

塗装したアルトアイゼン・リーゼでアヴァランチ・クレイモアを再現
両肩カバー内に装填されている近距離・指向性近接戦闘用炸裂鋼球弾M180A3を放つアヴァランチ・クレイモア。

アヴァランチ・クレイモアを発射するアルトアイゼン・リーゼ

欲を言えば発射用のエフェクトパーツが欲しかったところ。2014年に発売されたデフォルメ版のアルトアイゼン・リーゼ「S.R.D-S アルトアイゼン・リーゼ 【初回限定仕様】」に付属しているものを試してみたかったのですが、さすがにエフェクトパーツの為だけに買えませんでした。

コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ 改修

後ハメとクリアランスの確保

本キットはとにかく合わせ目が多いので、とにかく接着と段落ちモールド化を行っています。また、塗装するにあたり、可動部周辺をとにかく削り込んでクリアランスを確保しました。

中でも鬼門となったのがリボルビング・バンカーとテスラ・ドライブ・バランサー(肩部の羽)の後ハメ。ここは接続を2mm×5mmのネオジム磁石に置換することで、解決しました。

また、バックパックと背部大型フレキシブル・スラスターの接続部、上腕(引き伸ばし用のフレーム部分)、アヴァランチ・クレイモアのカバー基部はグリスを塗って、スムーズな可動を実現しています。

頭部(カメラアイ・プラズマホーン・マスク&顎)

コトブキヤのアルトアイゼン・リーゼは、頭部カメラアイが塗装済みでした。ここは少しでも工夫したく、角度によって光り方が変わるシールにクリアカラーを盛ったものに置換。

角度によって光り方が変わるカメラアイはガンプラにも応用可能

同じようなシールを使えば、ガンプラのカメラアイにも応用できると思います。

プラズマホーンは前述のとおりクリアレジンによる複製。マスク&顎はランナータグで増設した上で削り込みました。

コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ 塗装

整形後、サーフェイサー(1500)を吹いて、下記にて塗装。

特に肩部と脚部のメカは、単色よりも適当に塗り分ける方が密度感が出るのでおすすめです。

アルトアイゼン・リーゼはメカ部分を塗り分けるのがおすすめ 肩部

アルトアイゼン・リーゼはメカ部分を塗り分けるのがおすすめ 脚部

コトブキヤ アルトアイゼン・リーゼ まとめ

最近のガンプラと違い合わせ目が多いキットなので、気になる人はひたすら合わせ目消しと後ハメ加工に取り組むことになります。塗装する場合はクリアランスの確保も必須なので、とにかく整形作業と塗装剥がれが発生しないか確認の連続。なので、たくさん動かしながら遊びたい人は、成形色仕上げがおすすめです。

塗装したアルトアイゼン・リーゼのアップ

2008年のキットなので、店頭での入手は難しいかもしれません。2021年8月現在、スーパーロボット大戦シリーズのキットはバンダイからサイバスターとアルトアイゼン(12月31日発売予定)がラインアップされています。いつかはバンダイでアルトアイゼン・リーゼが発売される日が来るかもしれませんね。

……が、それよりもコトブキヤの各キットを再販してほしいところです。

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