いまさらおすすめモデルグラフィックス 2011年4月号(NO.317)

模型誌

どうも、寝る前に枕元の模型誌を読む時間が幸せなapyaponです。今回からついつい何度も読み返してしまう雑誌「モデルグラフィックス」について書いてみようと思います。題して『いまさらおすすめモデルグラフィックス

いまさらおすすめモデルグラフィックス模型雑誌『モデルグラフィックス』の中から何度も読み返してしまう、おすすめのバックナンバーを紹介する記事。最新号ではなくバックナンバーなので「いまさら」としました。早く電子書籍化してくれないかな…。

「いまさら」としたのは、最初に取り上げる号がモデルグラフィックス 2011年 04月号というように、最新号ではないから。本当に個人的に何度も読み返してしまう=保存版としている号を紹介する予定だからです。

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2011年 04月号 [雑誌]

塗装はフィジカル&ロジカルに

モデルグラフィックス 2011年4月号(NO.317)の巻頭特集は『本誌作例製作時の「秘伝レシピ」をついに公開!! 読むだけで絶対に巧くなるペインティング術 虎の巻』です。模型誌で塗装特集なんてしょっちゅうやってるじゃん!と、思われたかもしれません。しかし、多くは「塗料は何対何で薄める?」「エアブラシのエア圧は何MPa?」といった実践的=フィジカルなテクニックではないでしょうか?それに対して本号は「カラーリングをどう考えるか?」「質感をどうするか?」といった論理=ロジカルな思考の大切さにガッツリと触れているのが特徴です。

塗装はフィジカル&ロジカルに

大ボリュームで『ガンプラ塗装の「論理と実践」』と題して語られる内容は、2020年の今現在も塗装の教科書として圧倒的な情報量を誇ると言っても過言ではありませんで、結局のところロジカルって何?となりそうなので、ここではそれぞれタイトルだけ記載しておきます。

act1 正常化講座

カラーリングを「ロジック」で変える
みるみるカッコよくなる「正常化」講座

  1. まずは、配色の基礎中の基礎 色の属性、色相とトーンを知る
  2. 差し色=アクセントカラーを効果的になるよう最適化
  3. 「空気遠近法」は部分的に適用する!
  4. ガンダム作品世界のツボを盛り込む

このカラーリングの「正常化」で1番おどろいたのが、ガルスJの差し色箇所を減らすことで行うパターンA。アニメ設定画の色を変更するだけで、別のMSかと思えるくらいにカッコいいです。

ガルスJの差し色箇所を減らすパターンA

act2 本誌秘伝のカラーレシピ act3 塗料をビンから出してそのまま塗るな!

このあと、本誌秘伝のカラーレシピ「ガンダム配色」万全マスター法にうつります。ここでは白を加えても色は鮮やかにならないなど、混色のコツについて解説。あさのまさひこ氏が『ガンダムセンチネル』を通して生み出したカラーレシピは必見です。

本誌秘伝のカラーレシピ「ガンダム配色」万全マスター法

act4 メカとしての説得力

ディテール工作以上の効果アリ!?
「メカとしての説得力」を塗り分けで演出

  1. メカ部分はできうる限り塗り分けるべし!!
  2. 金属色を効果的に使い装甲の裏側に気を配る
  3. いわゆる「スプリッター迷彩」で面の情報量を高める

act4 メカとしての説得力

その後デカールの話になるのですが、そこは本誌でも「……デカールは貼るものだから塗装ではないのでは?」とした上で、配色の一部という意味では塗装の一種としています。

個人的にデカールがうるさいくらいと感じるくらいに左右対称に貼られている作品が苦手なので、デカールは「塗装の一部」なので「集中と拡散」と差し色を意識せよというポイントが刺さりました。モビルスーツに合うカッコいい文字組みのポイント3つなども、自作デカールや画像加工の参考になるはず。

act5 ツヤに幅を持たせてコントロール

ここではツヤのコントロール。全体のツヤを均一にするメリット/デメリットや、フラットベースとツヤ消しクリアーの違いなどに触れています。

act5 ツヤに幅を持たせてコントロール

act6 グレーのカラーコーディネイトを意識すべし

これ、本誌だとact4になってます!今になって誤字に気がつきました(笑)このグレーの話「ニュートラル」「クール」「ウォーム」の3系統を押さえるという話はめちゃくちゃ影響されました。

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ここもタイトル表記します。

  1. 黒を「真っ黒」にせずグレーにするだけでリアリティーが向上
  2. まずはグレーの「3種の色調」を知ろう

act6 グレーのカラーコーディネイトを意識すべし

act7 「ウォッシング」技法をマスターする

最後によくある?ウォッシングの話題になります。

この後も…内容盛り沢山なのが、このモデルグラフィックス 2011年4月号(NO.317)のスゴいところ。続いて『岡プロといっしょに塗るガンプラ塗装全工程』や『「考えて巧くなる」センチネル塗装術 完全解剖座談会[前編]』へと続きます。

「考えて巧くなる」センチネル塗装術 完全解剖座談会[前編]

そして出てくる九龍版νガンダム!

表紙を飾った2011年版の九龍版νガンダムの作例紹介に入ります。2020年現在、RGと比較するとあっさり(のっぺり?)とした印象のHGUCのνガンダム。プロポーションの変更工作はあるものの、ディテールアップよりも塗装による情報量の追加が目を引く作例は必見です。

そして出てくる九龍版νガンダム!

まとめ

さて、勢いに任せて書いた『いまさらおすすめモデルグラフィックス』第1回。続くかどうかは分かりませんが、思い入れのある号についてまとめるのは楽しいですね。

このあとも少しだけ塗装に関するQ&Aが続き、P40で巻頭特集『ガンプラ塗装の「論理と実践」』は終了!表紙に【永久保存版 巻頭特集】とあるように、まさに永久保存版!よくある永久保存版とは訳が違う!そう思える1冊となっております。

そのため?モデルカステンのバックナンバーは売り切れ。Amazon、ヤフオク、メルカリでは定価より高めでの出品が多い印象です。とはいえ、こまめにチェックしていると安価で見かけることも。ぜひチェックしてください。

電子書籍化してくれたら、そっちも確実に購入するのに!!!そんなモデルグラフィックス 2011年4月号(NO.317)の紹介でした。その他の作例や目次はモデルカステンのHPをご確認ください。

store.modelkasten.com

以上、モデルグラフィックス 2011年 04月号の紹介でした。

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